テクタイトの起源

田中注:ここではサポートの多い隕石が月または地球に当たったという説以外を検証します。

多くの理論は詳しい研究に持ちこたえられませんでした。いくつかを紹介すると:燃えた植物、または石炭を起源とする;石灰岩の凝固体;水を含んだ黒曜石の小石;エミュの砂嚢で形が変わった小石;珪酸塩ゲルが乾いた;地球の大気中の微粒子が燃える(光る)ことで融合した;地上の砂が燃えることで融合した(これは fulgrite と呼ばれるガラス質の管を生成する);原始地球(注:正しい用語か不明)の地面の熱による珪酸塩物質の放出。こうした理論にはサポートする証拠は見つかっておりません。

彗星

彗星は、多種の氷でできていると言われていますが、太陽の近くを通っている途中で爆発しやすい物質を無くしたかもしれないと思われています。この残留物がテクタイトを生成した・・・という理論です。テクタイトの酸素同位体の特徴などは良いのですが、彗星の主要成分であるアンモニアが無いことやlechatelieriteが存在することなどが理論をサポートしていません。同様に、地球におけるテクタイトの分布状況が理論とかみ合いません。彗星は地球が誕生してからずっとそのそばを通っているはずですが、64,500,000年以上前のテクタイトは見つかっていません。しかしながら、これはテクタイトが結晶かしてしまい、一度はテクタイトであったという地質学的記録が無くなってしまってるためかもしれません。

別な理論では彗星のしっぽが大気を通り抜け、テクタイトが降り注いだというものがあります。これはロー・エクセントリシティー彗星でしか起こり得ません。この理論では、蒸発した物質が降りそそぎ固まることでテクタイトになったのではないかと思われています。突入スピードはアブレーションの特徴に当てはまっています。エレガントな理論なのですが、サポートするデータがありません。

隕石

多くの労働者に20世紀初頭に言われていたのは、隕石が大気を突き抜ける際のアブレーションで熔けて失った部分がテクタイトになったというものです。しかし、化学的に考えると見つかっているどの石質隕石からも生成されたとは考えられません。地球には知られていない珪酸塩隕石が太陽付近で熔け、ガラス滴が後に地球の大気圏に突入する際にアブレーションを起こしたというものです。地球のテクタイトの年代的、地質学的分布がこの理論と合いません。花崗岩質の隕石が見つかっていないのもこの理論を否定しています。

本物の隕石の放射性元素を使った研究が、彗星や隕石起源説へのもっとも大きな打撃になっています。---省略----テクタイトには(宇宙線によって原子核が破壊されることにより生じる)短命な放射能は見つかっておらず、宇宙に存在していたとは考えられません。

もっともありそうだと思われているのは、2つの発射メカニズムと2つの故郷の組み合わせによる、4つの理論です。(田中注:・・・が、もっともありそうな説はここでは検証しません)

地球の火山

Cryptovolcanismという現象がテクタイトを作ったという科学者がいます。Obsidianと呼ばれる天然の黒い火山ガラス(注:直訳してます)が存在するためにこの理論が生まれました。問題は、見た目は似ているのですが、構成している物質が異なっていることです。

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普通の地球の火山にはマグマを大気圏の外に打ち出すほどのスピードが出せません。蒸気によって噴出しており、最大でもたった700m/秒です。地球の脱出速度が約12km/秒です。

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月火山

比較的支持されている二大解釈のうちの一つです。テクタイトの中には鉄-ニッケルの小球を含むものが少しあります。ニッケルの量は多くありません。月の土壌サンプルからも同様の小球が見つかっており、月の内部に生成されていると論じられています。月の石の熔けた滴を重力圏から噴出することについては、火山が蒸気ではなく、水素で噴出しているという解釈です。これは月の石には水と酸素が少ないことをもとにしています。

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月火山論には問題もあります。一つは、最近は月に全く火山活動が確認されないことです。さらに、月面には花崗岩が無いことです。岩はほとんどが玄武岩質のものです。珪酸塩が豊富な月の土壌は酸化ポタシウム(注:直訳)が豊富ですが、テクタイトにはこれが少ないのです。月面の土壌ではテクタイトを構成している物質の割合が0.5%にも満たないほどであり、どうやってそんな少ない物質たけ月の土壌から出てきたのかわかりません。

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