記録によると、18世紀半ばより、チェコスロバキアの数カ所、そしてオーストラ リアからも少しだけ見つかっていました。その美しい緑色、硬さ、興味深い自然 の形などからジュエリーとしてチェコ人に重宝にされていました。著書『モルダ バイト ? チェコのテクタイト』の中でBouska教授は、モルダバイトに興味を持っ た最初の人間はクロマニョン人だったと述べています。巨大隕石か彗星の核 が衝突したときに出来たとういう説が有力です。29,000歳のヴィレンドルフ のヴィーナスの像もモルダバイトの破片とともに発見されました。モルダバイト はその他にも中央ヨーロッパの町で見つかっていおり、有史以前の住民の遺 物であったと考えられます。
モルダバイトは約1470万歳だと言われています。Bouska教授によると、起源 論のなかで最も信用できるものは、巨大隕石か彗星の核が地球と衝突したと きに生成されたというものです。数キロ立方メートル巨大なボディが地球を追 いかけると、極度に圧縮された隕石直前のエア・クッションが高温になるため、 地球に衝突する前に地球の表面が熔けてしまいます。衝突の瞬間は水素爆 弾数個分もの大きな爆発が起こり、大気が引き裂かれるため、真空の泡の中 でテクタイトが生成されます。融合とテクタイトガラスの物質の拡散は非常に短 時間で行われるため、実際の隕石または彗星核の衝突直前に行われます。 巨大インパクトクレーター生成のモデリングにより、上昇する高熱の大気の柱 が熔けたテクタイトを上層大気、あるいは大気圏の外までも持っていく力があ ることがわかっています。世界中のテクタイトのストローンフィールドの近郊でイ ンパクトクレーターが探されました。特定の場所で見つかっているテクタイトの 年齢や、近隣のクレーターとの年齢の近さが、このテクタイトの起源論をサポ ートしています。多くの科学者が、モルダバイトの元になっている材料は、ドイ ツの Ries クレーター周辺の土壌だといっています。
モルダバイトの形は他のテクタイトと同様、球、ディスク、楕円、レンズ、筒、ダ ンベルなどなどの形が確認されています。(テクタイトの説明と同様です)
自然にできた表面的特徴は深く研究されています。モルダバイトの表面は窪 みや穴、溝、突起、とがった先、などなど非常に多様です。これはモルダバイト の彫刻と呼ばれます。表面の特徴から、モルダバイトは2つに大別できるでし ょう。
| 1.地質プロセスによる彫刻:モルダバイトがもとの位置から移動し、川の流れ によって変形。最終的に堆積物につかまった。川の流れによって表面の形が つくられ、さらに酸性の水によって丸くなったり滑らかになったりしたというもの。 |
| 2. 砂場、沈泥にあるモルダバイトは、埋められている間、何百万年もかけて おきた化学的腐食による彫刻・・・という説が最有力。こうした砂場の堆積物の 特徴から、移動したのは極めて短期間であったことがわかります。つまり、モ ルダバイトの表面は流れによって変形したものに比べると重度のウェザリング や変形を受けていないからです。一般的に、Besednice の砂場からとれたモル ダバイトが不自然なほど尖った、美しく削られた形を見せており、最高のもの だと言われています。尖った先がモルダバイトからあらゆる方向に伸びている ことで知られる、この地域のモルダバイトはとても珍しく、格別なクオリティーの ものです。 |